慢性的な「だるさ・むくみ」は脚気の症状かも?体からのSOSを見逃さないで
[掲載日]2025/10/13 36 -
朝起きても疲れが取れない、午後には脚がパンパンにむくむ。
30代から50代の働く世代にとって、だるさやむくみは「いつものこと」と片付けられがちです。しかし、その「なんとなく不調」が、実は過去の病気と思われがちな脚気(かっけ)の初期症状、つまり体からの深刻なSOSサインかもしれません。
現代の食生活やストレス環境によって、ビタミンB1が不足し、脚気のような症状を訴える方が増えています。特に、ハードワークやインスタント食品に頼りがちな方は要注意です。
この記事では、脚気とはどのような症状で、あなたのだるさやむくみとどう関係しているのかを解説します。そして、単なる栄養補給だけでなく、だるさやむくみを根本から解消し、体質そのものを変えるための専門的なアプローチをご紹介します。
1. 「なんとなく不調」の正体は?現代型脚気のリスク
脚気とは、ビタミンB1の欠乏によって末梢神経や心臓の働きに障害が起こる病気です。
かつては白米中心の食生活で大流行しましたが、現代でも偏食や食生活の乱れにより、現代版の脚気リスクが高まっています。
🍚 働く世代を襲うビタミンB1不足の罠
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるために不可欠な栄養素です。これが不足すると、エネルギー不足で疲れやすくなるだけでなく、神経や心臓の機能に影響を及ぼします。
- インスタント食品・加工食品の多用: 手軽な食品にはビタミンB1が少ない傾向があります。
- 糖質の過剰摂取: 菓子パンや清涼飲料水など、糖質を多く摂るほどビタミンB1の消費量が増加します。
- アルコール摂取: アルコールの代謝過程でビタミンB1が大量に消費されます。
これらの生活習慣が原因で、体のエネルギー生産が滞り、だるさやむくみといった症状となって現れるのです。
🚶♀️ 脚気の初期症状に見られる「だるさ」と「むくみ」
脚気とは、重篤な心不全などの症状に至る前に、以下のような比較的軽い症状から始まります。
- 全身の倦怠感・疲労感: 朝起きても体が重く、常にだるいと感じる。
- 下肢のむくみ: 特に夕方になると、ふくらはぎや足の甲がパンパンに腫れる。
- 手足のしびれ: 足の指先などにピリピリとしたしびれを感じる。
- 食欲不振・集中力低下
これらの症状が慢性化している場合、「脚気とは無関係」と決めつけず、体からのSOSとして真剣に向き合う必要があります。
2. 「むくみ」を放置してはいけない科学的な理由
単なる「むくみ」と侮ってはいけないのは、それが脚気の症状の一部である場合、心臓の機能にまで影響を及ぼす可能性があるからです。
💔 むくみと心臓機能の関係性
ビタミンB1が欠乏すると、心臓の筋肉の働きが弱まり、血液を全身に送り出す力が低下します。
- 血行不良: 心臓のポンプ機能が低下することで血流が悪化し、細胞間に水分が溜まりやすくなります。これがむくみの直接的な原因の一つとなります。
- 重症化のリスク: この状態を放置すると、心不全を引き起こす「心臓型脚気」に進行するリスクがあり、命に関わる深刻な症状へと悪化するなぜがあります。
このように脚気とは、単なる栄養不足によるだるさやむくみに留まらない、全身の機能に関わる問題なのです。
3. だるさとむくみを根本解消!体質から変える専門的ケア
脚気の症状を和らげるためには、ビタミンB1の摂取が基本ですが、すでに慢性化しただるさやむくみ、しびれを根本から改善し、再発しにくい体質に変えるには、体の巡りを整える専門的なアプローチが有効です。
🌿 乱れた自律神経と血流を整える「鍼灸」の力
脚気によるだるさやむくみの背景には、末梢神経の障害や、それに伴う自律神経の乱れ、そして血行不良が隠れています。
- 血流のダイレクトな改善: 鍼灸は、特に手足の先や、むくみの原因となる深部の筋肉にアプローチし、血流を直接的に改善します。これにより、滞っていた老廃物の排出を促し、むくみの症状緩和に役立つことが期待されます。
- 自律神経の調整: 鍼の刺激は、乱れた自律神経のバランスを整える作用があると考えられています。これにより、血管の収縮・拡張がスムーズになり、疲労からの回復力が高まり、慢性的なだるさの軽減に繋がります。
🦴 体の土台を整えて代謝を上げる「整体・骨盤矯正」
むくみやだるさは、姿勢の歪みによって体の特定の部分に負担がかかり、リンパや血液の流れが阻害されていることでも悪化します。
- 姿勢矯正と血流改善: 骨盤や背骨の歪みを整える整体や骨盤矯正は、血液やリンパ液の通り道を確保し、全身の代謝を向上させます。
- 内臓機能の活性化: 正しい姿勢を取り戻すことで、内臓が本来の場所に収まり、消化・吸収・排泄といった機能が活性化します。これにより、ビタミンB1を含む栄養素の吸収率が上がり、脚気の症状の根本的な改善をサポートします。
このように、鍼灸や整体によるアプローチは、薬に頼るだけでなく、ご自身の体の機能を高めてだるさやむくみを根本から改善する道を開いてくれるのです。
最後に:体質改善から始める健康への道
「脚気とは無縁」と思っているあなたも、慢性的なだるさやむくみに悩まされているなら、それは体からの貴重なメッセージかもしれません。
大切なのは、「疲れているから仕方ない」と放置しないことです。ビタミンB1の摂取に加え、体の内側から巡りを整えるケアを取り入れることで、脚気の症状だけでなく、日々の体調そのものが劇的に改善する可能性があります。
もし、ご自身のむくみやだるさがなかなか解消しないとお悩みなら、ぜひ一度、体のバランスと巡りの専門家である整骨院にご相談ください。


